あたっくNo.1を観劇した話2

 

 

方南ぐみ企画公演「あたっくNo.1」

観劇してきました。高野洸くんのレポです。

長いです。重いです。私の主観いっぱいです。

 

高野くんは二本柳一等兵曹を演じていました。

 

 

実は、小説読んだ時は二本柳あんまり好きじゃなくて、ただ頑固で頭の固い男だと思ってました。


だから高野洸くんが二本柳って知った時は「そうかぁ…」くらいにしか思わなくて、

しんちくんはどうして高野くんと二本柳が合ってるって感じたんだろう…ってずっと不思議でした。

 

 

だけど実際にみてみたら全然違ってて、今では
二本柳はすごいまっすぐで、多分不器用なんだろうな、と思います。

 

彼は頭も良くて現実をちゃんと理解できていて、

アメリカと戦っても日本は勝てないって知っているんです。

 

でも昭和16年には、その考え方は"間違っている"とされて、どうしてわからないんだって頑なになっちゃう。

 

二本柳は多分、最後の最後に二人が行ってしまう時も作戦に納得していなかったと思います。

他の乗組員とはまた違う形で。

 

どうして命を無駄にするような戦い方をするんだ。

勝てない。無理だってずっと思ってたのではないでしょうか。

 


だけど古瀬と横川が行ってしまう事実は変わりません。

 

二本柳は彼なりに古瀬と横川のことが大好きで、たくさん葛藤します。

その葛藤ゆえに、精一杯の「…勝ちましょう!!」だったと思います。

 

 

二本柳は現代の人に一番近い考え方を持っている役で、彼がいるから私たちがよりこのお話に入りやすくなっています。

 

戦争がどうなったか知っている私には、

「勝てるわけがないんだ!!!」と叫ぶ彼の姿は本当に心が痛かったです。

 

彼は頭が固いんじゃなくて、まっすぐである意味 純粋なのかな、と思います。

 

ちなみにこれ、全部高野くんの演技を見て思ったことです。 

原作よりさらにさらに、二本柳について考えさせられました。

 

潜水艦の中で、高野くんが二本柳として存在することに全く違和感がなくて、

むしろしんちくんが言ったように彼と合っていて、しっかり二本柳として生きてくれました。

 

 

 

印象に残ったのが、味方を敵艦と間違えたとわかったあとです。

 

永井に「もう大丈夫だ…」っていうんですが、足がガクガクして、その後ベッドでおっきい体をぎゅっとして震えてて。

初めての戦闘体勢でビビった二本柳が再現されていました。

 

原作読んでいなかったら、

ただ高野くんの上半身に興奮してしまうだけになっていたので、読んでて良かったです。

 

 

 

それから、アメリカが相手だって盛り上がるシーン。

 

一人だけ何言ってんだこいつら…って顔して

みんなを見渡して、その話になるたびに一人一歩下がって背中向けています。

その背中だけでちゃんと伝わってくるものがありました。

 

 

高野くん、今回台詞だけじゃなくて表情や仕草でお芝居するところがすごかったです。

 

 

それから、二本柳が勝杜やみんなに向けて自分の考えをぶつけるシーンが一番の見せ場(?)だと思うんですが、

高野くん首の血管浮かび上がって顔赤くなってました。

 

「戦争は拳じゃない、兵器で戦うんだ!!拳で戦おうとしている日本が、大国アメリカに勝てるわけないでしょうが!!!!」って馬乗りになって叫んで。

 

目をしぱしぱしさせて、端っこでニコニコしていた高野くんが

血管を浮かび上がらせていることも、

声を張り上げて叫んでることも、

それにちゃんと役の感情が入っていることも

全部にブワァァってなってものすごい泣きました。

 

 

 

その後、大滝に「ガキこっちこいや」って言われて

ビンタされるところではおもわず目を背けたくなりました。

 

大滝役の方も本気でビンタしてたと思います。ビンタ音すごかったです。


何回もビンタされて、その時の表情がまたなんとも言えないほど痛々しかったです。

 

ビンタされていることではなく、

二本柳の考えが伝わらないことや

それでいてもなお叫んでいる二本柳の姿が観ていて本当に辛かったです。

 

 

特に、10日ソワレはビンタされてる時になんていうか、

スイッチが入ったというより糸が切れた感じになっちゃって、

 

その後の

「だからこれじゃ勝てないんだ!!!ああああッッ!!どうしてわからないんだ!!!気づけよッッ!!!!」

っていうセリフがすごかったです。

初めて高野くんのことを本気で怖いと思いました。

 

 

二本柳の葛藤が高野くんの演技全部から伝わってきて本当に良かったです。


古瀬と横川が出港の準備をするシーンでは、

納得がいかない。行って欲しくない。

っていう気持ちを全部押しこんで

「勝ちましょう」

って言ったんだと思います。

 

その後に肩をパンッと叩いてくれる古瀬が最高でした。

 

二人が上に立ってて他の乗組員が下で見送る時、

二本柳はずっと歯を食いしばって悔しそうにしていました。

 

途中で下を向いちゃって、

古瀬が名前を呼んでくれた時にハッッとして上を向いて涙流して、

不器用でまっすぐな二本柳が2人を見送る姿が印象的でとってもよかったです。

 

 

ついに行ってしまう…!って時にそれぞれみんな叫ぶんですが、

二本柳はもう一度「勝ちましょう!!」て叫んでいるんです。

千秋楽は一番最後に誰よりも鮮明に聞こえました。

 

出港のシーンは、高野くんの表情や仕草を見れば見るほどどんどん涙が止まりませんでした。

 

 

 

 

前に「俳優になった高野くんを応援する!!」と決意したにも関わらず、

実は今までどうしても俳優の彼をまっすぐ応援できませんでした。

 

俳優の高野くんも好きだけど、

やっぱりダンスをしている高野くんが一番好き。

っていう気持ちがどこかに残っていました。

 

 

でも、今回あたっくNo.1を観劇して

私の中で、俳優の高野くんがダンサーの高野くんに並んだ気がします。

 

 

千秋楽のカーテンコールで、樫田さんから一人一人にキャスト紹介がありました。

 

ロビーで聞いていたので、高野くんがどんな顔をしていたかはわかりません。

 

だけど、最後に

「二本柳一等兵高野洸!」

と名前を呼ばれた瞬間に、もうひどいくらい泣きました。私が。

 

自分でもなんでこんなに泣いているのかわからなかったけれど、

「あぁ、私いま俳優の高野洸くんが大好きになった…」ってぼんやり思いました。

 

 

 

 

 

あたっくNo.1でついに、

本当の「高野洸の演技」を観ることができた気がします。

 

もちろん今までの舞台も全部、相変わらずまっすぐに向き合ってくれていますし、

この先、高野くんはもっともっと成長して素敵な舞台にもたくさん出ると思います。

 


だけど、高野くんの言葉を借りるなら
新しい一歩を踏み出した、瞬間をみれたんじゃないかなと思うんです。

 

今はまだ、俳優とダンサーだった時、どちらも同じくらい大好きですが、

いつか、俳優してる高野くんが一番だなって思う日が来るのかもしれないなぁ

と、思います。

 

そんな日が来るのがちょっと寂しいようでとっても待ち遠しいです。

 

 

 

 

Dream5高野洸くんしか知らない人は是非俳優の彼も観て欲しい。

 

高野洸くんを知らない人は是非彼のことを知って欲しい。

 

 

 

 

高野くん、「あたっくNo.1」最高だったよ。

ありがとう。

 

そして、また笑顔でお仕事できますように☺︎