推しが俳優になった話

 

天然で、おしゃべりが苦手。

泣きぼくろと笑った時に見える八重歯がかわいい。

キラキラで、まっすぐでまっすぐで。

 

 

高野洸くん

 

 

私が応援している俳優さんです。

彼は所属していたグループが活動終了するまでずっとダンサーでした。

 

そんな高野くんは今、俳優としてお仕事をしています。

 

ダンサー時代にはアイドルフェスなんかにも出ていて、女の子たちがかわいい衣装を着て歌って踊るなかで

私には、高野くんが誰よりもキラキラ輝いてステージの上で踊っていたように見えました。

 

女の子に囲まれていても、彼はイケイケのチャラ男ではありませんでした。

 

デビューからグループの活動終了まで、彼はただマイクを握り(本当に握ってるだけ)、女の子のメンバーのお話をニコニコと聞いていることが多い男の子でした。

 

何か話しても「え、あきら、なんて?」って聞き返されてしまうこともしばしば。

 

ジャ〇ーズのようにウインクや投げキスはしません。

というかきっとそんな概念がない。笑

目が合って手を振れば会釈が返ってきます。

 

ただ、決して塩対応というわけではなく、ハイタッチでは何回ループしても必ず目を合わせてお礼を言ってくれます。

彼なりのファンサなんです。多分。

 

ライブの最後は、他のメンバーよりずっと背が高いのに同じくらいか、それよりずっと深く頭を下げた後、

ペコペコしながら袖にはけていきます。器用だな。

 

おしゃべりは下手だし、ギャグは寒いし、

初めて一人でイベントするってなったとき、ファンは「大丈夫か?!」と心配半分ネタ半分でザワザワしていました。

 

そんな高野くんですが、ダンスをしているときは本当に別人みたいでした。

普段のかわいらしさ(という名のぽんこつ感)は吹っ飛んでめちゃくちゃかっこいいです。 

クロバットも組み込んできます。

 

かわいいアイドルっぽい曲もありましたが、浮いてしまうことなく、ちゃんとかわいいんです。

ほかの男の子じゃ絶対に無理だったと思います。

 

 

そういう姿をずっと見てきたからか、私の中での高野洸くんは、やっぱりダンスをしている姿が一番で、

それ以上はありえないと思っていました。

 

 

グループが活動終了する少し前が人気のピークでしたが

いろいろなことが重なって、高野くんの笑顔が引きつっていたような時期がありました。

コピペしたみたいなかんじで。

うまく笑えてなくない?って。

 

もちろん全部私が勝手に感じたことだけれど、キラキラが少なくなっている気がしていました。

 

 

 

でも、舞台のお仕事が入るようになって、すごく楽しそうなお顔がまた見れるようになりました。

笑顔もコピペじゃなくなりました。

稽古から本番まで、芝居をしている高野くんは本当にキラキラしていました。

 

 

彼が正式に俳優になる前に出演していた舞台で、主演をつとめたものがあります。

 

大千秋楽のカーテンコール、お客さんがみんな立ち上がって拍手を送るステージの上の一番真ん中で、

高野くんは笑顔で泣いていました。

 

後のインタビューで、共演者の方が「こんなに綺麗に泣く人初めてみた」っておっしゃられていたんですが、

ほんとに綺麗に、笑いながら泣いていたんです。

 

 

ずっと拍手が鳴り止まず、何回も出てきては、客席をうれしそうに見渡して

何度も「ありがとうございます」って言っていました。

 

私が勝手に思ったことだけれど、このときはいつもと違って、気持ちがあふれちゃって言葉が出てこないようにみえました。

 

 そのあとに「新幹線の時間もあると思うので........」と泣き顔で笑いながら言ったときは、相変わらずすぎて笑いました。

嬉しそうに泣いてやっと出てきた言葉がそれかよ、という気持ちと

それでいて、見に来てくれたお客さんを気遣う言葉が出てきた推しへの愛しさでいっぱいでした。

 

 

あんなに嬉しそうにしている姿をみたのは

初めてだったかもしれないなぁと思います。

 

 

 

 

その後、他のお仕事もいくつかあって、

ついに高野洸くんは正式に俳優になりました。

 

おしゃべりが苦手な彼が、最後の最後にグループの一員だったときの事を書き残してくれました。

 

彼にとって、ダンサーとして活動していた時間が無駄なものではなく、

大切なものとして残っていることが本当に嬉しかったです。

 

 

 その後には、「これからは俳優としてがんばっていく」という意思表示がしっかりされていて、

「こんなにもはっきり示してくれているのに、俳優になった高野くんを応援しないなんてありえない!!!」

って、私は俳優のおたくになりました。単純か。

 

 

 

若手俳優さんはみんなおしゃれで、多かれ少なかれイケイケだと思っているので(偏見)、

高野くんがウェイみたいになったらどうしようかと、ほんの少しだけ心配していました。笑

 

でも、俳優になっても、台詞は噛まないくせに、おしゃべりが苦手で

共演者の方のトークイベントにゲスト出演した時は天然ぶちかましていました。

その節は推しのフォローをどうもありがとう。

 

 

カーテンコールの挨拶で、ビシッッとかっこいい締めの言葉は出てきませんが、

みんなにつっこまれて「へへへ…笑」と楽しそうに笑っているのでまぁいいです。

 

 

最後には昔と同じように、頭を深く下げた後、ペコペコしながら舞台袖にはけている姿を見ると、

相変わらずだなぁと安心します。

 

イケメンになって背も伸びてアクロバットも演技も歌も

全てにおいてどんどん成長していく中で

 

大切な部分は変わらないでいてくれてありがとう。

 

素敵な笑顔を見せてくれてありがとう。

 

ありがとう。

 

 

新しい稽古や舞台が始まるたびに、共演者の方との写真とあわせて「楽しいです」とつぶやいてくれることが本当に嬉しいです。

 

推しが楽しくお仕事してくれることが一番だと改めて思います。

本当に笑顔でいてくれることが一番。

 

 

高野くんは1つの舞台が終わるごとに「ありがとうございました」と綴ってくれるけど

その100倍以上のありがとうを彼にお返ししたいです。重いです。

 

 

 

ダンサーから俳優になって半年。

ようやく私がこれをかけるようになったのは、ついこのあいだ観にいった舞台のおかげだけれど、

その話は時間がある時に残そうと思います。